E3 2015 プレイ映像からの違和感

この世は違和感で成り立っている。

ということで、E3 2015 にて公開された METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(以下 MGSV: TPP)のプレイ映像から感じること多々ありますが、徐々に。

というのも元来モノ創り人は出さないと爆発してしまうのです。
仕事が忙しい、プライベートで今大変、という言い訳の元、長々と沈黙してたら体調も悪くなるのです。ね、自分。

関連動画 | METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN – 公式WEBサイト

今回、MGSV: TPP のプレイ映像からまず第一に衝撃を受けたこと。
言語(Language)が「スキル」ということ。

バイリンガル(英語 – ロシア語)の兵士を仲間に加える事で、諜報活動における尋問、会話の盗聴も同時通訳で内容集取出来るというスキル。

ここでファンならば「あれ?」と思われるはず。
1964年、スネークイーター作戦中(MGS3)、ソコロフからの一言。

「あんた…完璧なロシア語だな。何処でそれを?」

MGSV: TPP の舞台となる 1984年。スネーク(BIG BOSS)がロシア語を理解できてない、という事実。

9年間の昏睡状態(コーマ)からの回復。
その代償は大きかった。

それまでの記憶、習慣、習性までもを喪う事に。

言語を失った者同し(スネーク、スカルフェイス)共鳴することがある。

…と、考えると愉しくないですか。ワクワクしませんか。

MGSV THE PHANTOM PAINに向けて思考の整理

ツイッターでも書いたけども、時代背景を考えれば考える程、こんがらがる。
https://twitter.com/kz_uchi/status/358933830092066817

というわけで、思考の垂れ流しをして自分自身、一度整理をしてみよう。

 

まず、METAL GEAR SAGA でもあるように、FOXHOUND が結成されたのが1971年。
勿論初代司令官はビッグボス。
ならば、1974年のピースウォーカー事件にビッグボスが FOX のタグをつけていたのに矛盾が生じる。
これは25周年トレーラーの MGSGZ でも同じ。(時代は恐らく1年後の1975年。)
METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN – Official Site

 

と、METAL GEAR SOLID 4 DATABASE を改めて確認すると、FOXHOUND の結成は1971年とあるが、ビッグボスの項目で、「1990年代に入り、特殊部隊 FOXHOUND の初代総司令官に就任。アメリカ軍に復帰した。」という表記を見つけた。

ん〜。じゃ、1971年に結成した FOXHOUND って一体…。
う〜ん…またこんがらがってきた…。

 

孤独なFOXは、片目のハウンドを追いかける。

ようやく時間も出来たので、2012年8月の METAL GEAR SOLID – GROUND ZEROES から、先日の2013年E3の METAL GEAR SOLID V : THE PHANTOM PAIN までのトレーラーを全て見返してみた。

METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN – Official Site

そのうち、GDC2013のトレーラーの中に一文がどうしても頭を離れない。

“A Phantom Battle Waged by the Vanished”
(存在してはいけない者達の、封印された闘い)

これと METAL GEAR SOLID – PEACE WALKER のエンディングの台詞を掛け合わせる。
注)もろに METAL GEAR SOLID – PEACE WALKER のエンディングです。
未プレイの方は飛ばして下さい。
補)まぁ、ここに来ておられる方はプレイ済み・涙流し済みでしょうが。

「時代の形が変わらない限り、歯車は騒音を立てる」
「では、俺達は誰と戦うことに?」
「世界の均衡を戻そうとする、俺たちの存在を許さない、全ての規範…」
(中略)
「俺たちは、『時代』という怪物と戦う事になる」
「10年前、ボスは『時代』に拒絶され…、殺された」
「そして今度は、俺たちが試されることになる」
(中略)
「カズ、世界中が俺たちを追ってくる。さあ、みんなを集めろっ!」

(引用)
METAL GEAR SOLID  PEACE WALKER シナリオブック
株式会社コナミデジタルエンタテイメント

メタルギア・サーガは御存知の通り、1995年にビッグ・ボスを首謀とする『アウターヘブン蜂起』が勃発する。
上記はその首謀、ビッグ・ボスの1974年の台詞。
そして次回作 METAL GEAR SOLID V : THE PHANTOM PAIN の舞台は、1984年。
(注)KONAMI PRE-E3 SHOW 2013 で告知済み。

すなわち。
上記より想像される今回のストーリーは今までのメタルのように、平和を揺るがす悪党に立ち向かう英雄でもない、正しい世界を取り戻そうとする話でもない。

巨大国家、または全世界と戦うテロリスト集団、しかもプレーヤーはそのテロリスト集団側、ではなかろうか。
その集団を壊滅させる一歩手前までいけたけど、惜しくもその機会を逃し、テロリスト集団はまた力を蓄える。

これは非常に危険な事は容易に推測できる。
先日(前々年)に某巨大国家が首謀者の殺害に成功した某テロリスト集団のように捉えられる可能性も充分に考えられる。
(補)僕は、もうこの時点で固有名詞を明言するだけでも怖い。
(補々)まぁ、ゼロ・ダーク・サーティですわ。

「時代」を受け入れた The Boss と「時代」に贖うビッグ・ボス。
戦うは「国家」か「時代」か「規範」か…。

先日の E3 2013 で公開されたトレーラーで全世界が喜んだと思うけど、僕は怖くなってきた。
こんなのゲームに出来るのか、と。

それと同時にこのゲームは、いや、もはや「ゲーム」と呼称することさえ惜しい。
この結末はどうしても知りたい。
監督は何処へ行こうとして、僕たちはそれをどのように受け止めれるのかを。

何処までも哀しい。何処へ行くも孤独。

まだまだ METAL GEAR SOLID V – THE PHANTOM PAIN のトレーラー

見れば見るほど悲しくなる。

最初拝見したときは午前3時。
意識も朦朧とする中、”THE PHANTOM PAIN” が “METAL GEAR SOLID V” になった時の衝撃が勝り、まさしく頭真っ白状態だったが、トレーラーを何度も見ると、涙が落ちる。
ていうか、号泣した。さきほど。

 

監督が編集に際し、選曲されたのが Garbege の “not your kind of people”。
この日本語訳も含まれた日本語版トレーラーが youtube で配信されているので是非。

この歌詞をなぞってトレーラーを見るとまた泣けてくる。
そして今回のスネークが抱いている感情が見えてくる。

 

それはまさしく『孤独』。

 

最高にして最愛の師、The BOSS と別れる孤独。
BIG BOSS の称号を与えられ、一兵士から英雄に祭り立てられる孤独。
疎まれる様に祖国を脱出する孤独。
兵士達の安住の地を求めるために設立したマザーベースも祖国はそれさえも許さない、孤立。

 

戦うことでしか自らの居場所を得られない者もいる。
そのために安住の地を創る。

しかし、力を持つものにしたらそれは目障りな存在。

 

The BOSS が視ていた世界からかけ離れていく BIG BOSS。
The BOSS が目指した世界を実現しようとするゼロ。

 

その行き着く先は既に SAGA に記されているように、結末(2014年)は見えている。
しかしその過程で彼らが何を考え、目指し、逃避し、贖ったか。

 

METAL GEAR には本当にどうしようもない悪人(悪役)はいないのが特徴。
どんなキャラクターにも自らの理想のために、人の意志の為に、仲間の為に、そして自分のために、戦うのであって憎いから、戦います、血を流しますってのは無い。

 

では BIG BOSS は何のために戦い続けたのか。
それはまさに「逃げるため」。
『孤独』に向きあうため。
これ(MGSV)はその物語。

 

なーんてな。
いつにもまして乱筆乱文。纏まりなんてガン無視。
思考の垂れ流しだから丁度良い。

METAL GEAR SOLID V – The Phantom Pain

日本時間3月28日木曜午前3時。
また新たな物語が始まった。

METAL GEAR SOLID V ~ The Phantom Pain

いろいろ考察したいところが山ほどある。
しかし今真っ先に思ったのは、BIG BOSS が悪役を買っているようにしか見えない。
どうしようもなく時代に流され、囲われ、包囲され。
そして行き着く先は 1995年…。

メタルギアサーガはひとつの終着がある以上、その終わりは変えることは出来ないが、その過程にまた新たな発見や物語があるということを信じています。

あとまだまだ考察が必要なこと。

トレーラー最初の BIG BOSS を電気マッサージにかけるところ。
あそこの登場人物は BIG BOSS とミラーともう一人いること。

BIG BOSS の左腕は義手。
これで思ったのはMG1・2からMGS4までの時系列で BIG BOSS の姿は右目眼帯だけで認識していたな、と。
義手だったかどうかは触れられてなかった。

ちなみに先ほどまた号泣しながらMGS4のエンディングで確認したけども、手袋でしたね。
それどころかあの時の BIG BOSS はリキッド、ソリダスの肉体から再生している訳だから、義手でなくてもいいか。

ここでトリビア。
MGS4のエンディングの BIG BOSS は右目眼帯だが、伊藤さんの「ガンズ・オブ・パトリオット」はちゃんと右目復元されてます。
そこは映像と小説の違い、イトウライズマジックかな、と。

もどって、どうみてもマンティスにしか見えない件。

2つの影。
メタルで2つ、影といえば…。

そして DIAMOND DOGS。

MGSPWの極秘テープでもあったが、アンゴラと結びつけると面白い事が導け出せる。
それ故に閃いた 2005年。

昨日も寝てないし、文章もとりとめなくなってきたので、今日はこのへんで。

あ、あと Moby Dick として公開された The Phantom Pain のトレーラーは何故、監督編集じゃない、と判断したかわかった。
今までとは音が決定的に違う。(違った。)わざとかな。

というわけで、さようなら。また会う日まで。