伊藤さんのこと

僕が初めて伊藤さんを知ったのは、ヒデラジでのこと。

小説『METAL GEAR SOLID – GUNS OF PATRIOTS』を執筆されたことをうけ、その紹介とともに出演されていた。
けれども彼は既に他界されていることを知ったのもヒデラジだった。

twitter の紹介文でも書いているが、「小島原理主義研究者」は小島監督にフューチャーしているとは一概には考えていない。
伊藤さんが敬愛する小島監督とそのお考えに共感し、リアルタイムで監督と共に歩んだ、そして監督を追い越した生涯。

彼をそこまで引き寄せる引力は何か、そして彼が提唱した「小島原理主義」とは何だったのだろうか。
彼が見ていた景色はどんな風景だったのだろうか。

それを観たい一新で、今なお監督のファンであるのかもしれない。

今までもこれからも、僕は伊藤さんの後ろ姿を追い続けることになるだろう。
彼が歩んだ道を。そして行き着いていた未来を。

 

ヒデオチャンネルラジオ 第238回 「伊藤計劃さんの話をしよう」

伊藤計劃著『METAL GEAR SOLID – GUNS OF PATRIOTS』(角川書店)