孤独なFOXは、片目のハウンドを追いかける。

ようやく時間も出来たので、2012年8月の METAL GEAR SOLID – GROUND ZEROES から、先日の2013年E3の METAL GEAR SOLID V : THE PHANTOM PAIN までのトレーラーを全て見返してみた。

METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN – Official Site

そのうち、GDC2013のトレーラーの中に一文がどうしても頭を離れない。

“A Phantom Battle Waged by the Vanished”
(存在してはいけない者達の、封印された闘い)

これと METAL GEAR SOLID – PEACE WALKER のエンディングの台詞を掛け合わせる。
注)もろに METAL GEAR SOLID – PEACE WALKER のエンディングです。
未プレイの方は飛ばして下さい。
補)まぁ、ここに来ておられる方はプレイ済み・涙流し済みでしょうが。

「時代の形が変わらない限り、歯車は騒音を立てる」
「では、俺達は誰と戦うことに?」
「世界の均衡を戻そうとする、俺たちの存在を許さない、全ての規範…」
(中略)
「俺たちは、『時代』という怪物と戦う事になる」
「10年前、ボスは『時代』に拒絶され…、殺された」
「そして今度は、俺たちが試されることになる」
(中略)
「カズ、世界中が俺たちを追ってくる。さあ、みんなを集めろっ!」

(引用)
METAL GEAR SOLID  PEACE WALKER シナリオブック
株式会社コナミデジタルエンタテイメント

メタルギア・サーガは御存知の通り、1995年にビッグ・ボスを首謀とする『アウターヘブン蜂起』が勃発する。
上記はその首謀、ビッグ・ボスの1974年の台詞。
そして次回作 METAL GEAR SOLID V : THE PHANTOM PAIN の舞台は、1984年。
(注)KONAMI PRE-E3 SHOW 2013 で告知済み。

すなわち。
上記より想像される今回のストーリーは今までのメタルのように、平和を揺るがす悪党に立ち向かう英雄でもない、正しい世界を取り戻そうとする話でもない。

巨大国家、または全世界と戦うテロリスト集団、しかもプレーヤーはそのテロリスト集団側、ではなかろうか。
その集団を壊滅させる一歩手前までいけたけど、惜しくもその機会を逃し、テロリスト集団はまた力を蓄える。

これは非常に危険な事は容易に推測できる。
先日(前々年)に某巨大国家が首謀者の殺害に成功した某テロリスト集団のように捉えられる可能性も充分に考えられる。
(補)僕は、もうこの時点で固有名詞を明言するだけでも怖い。
(補々)まぁ、ゼロ・ダーク・サーティですわ。

「時代」を受け入れた The Boss と「時代」に贖うビッグ・ボス。
戦うは「国家」か「時代」か「規範」か…。

先日の E3 2013 で公開されたトレーラーで全世界が喜んだと思うけど、僕は怖くなってきた。
こんなのゲームに出来るのか、と。

それと同時にこのゲームは、いや、もはや「ゲーム」と呼称することさえ惜しい。
この結末はどうしても知りたい。
監督は何処へ行こうとして、僕たちはそれをどのように受け止めれるのかを。